ハワイでも、グアムのビーチでも なまこは、海水を浄化するために養殖されている。 ある日、突然なまこが好きになった神秘的な理由について。 ナマコは手で触るだけで硬くなる。 次に強く手で揉んでいくとそのうち、腸が口から飛び出して、 ついに固い皮もすべてドロドロに溶けてしまう。 しかも、この液状化したなまこを放置すると 元のなまこに回復する。 さらに驚くことに、異なった2つの個体を液状化して、 一つの容器でよくかき混ぜて、 次に2つの容器に移して2等分しても、 各容器で独立した小さななまことして回復する。 (これはNHKの生物講座で偶然みた沖縄の科学者の実験方法だった。 形態形成場に関するこれ以上の操作主義的で明晰な実験があるだろうか。)   次に、新しく再組織されたこのなまこを、 3分割すると3個のなまこになるとしたら、 寿司屋の水槽の底で、静かに暮らしている棘皮動物を これまでのように生食できなくなるかもしれない。 なまこにとって、なまこという外観は、部分の拡大された影である。 どの部分からも推測できない全体システムのふるまいは、 シナジーであるが、 全体から推測できない部分システムのふるまいは、 シナジーの鏡像ではない。 それは、反対称的シナジーである。 生命のシナジーは至る所で階層化されている。
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